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風俗業界に興味を持ち始めた方にとって、最初に気になるのが「給料システム」や「バックの仕組み」です。風俗の仕事では、指名の有無やオプションの内容によって収入が変動するため、報酬体系をしっかり理解しておきましょう。中でも「バック」とは、お客様が支払った料金のうち、キャストに支払われる取り分のことであり、バック率は業種や店舗によって異なります。

当記事では、基本バック・指名バック・オプションバックの違いや、業種ごとの相場、さらに注意すべき雑費の実態など、風俗で働く上で知っておきたいお給料について解説します。

風俗業界の給料は、基本的に完全歩合制であることが多いです。ただし、一部の業種、特にピンサロについては時給制や日当制が採用されることも多く、悪天候などで来客がなかった場合でも一定の収入が発生します。

歩合制の給料は、基本バック・指名バック・オプションバックといった項目で構成され、そこから雑費が差し引かれます。たとえば、コース料金のうち一定割合がキャストに還元される「基本バック」が収入の中心となり、そこに指名が入った際に発生する「指名バック」、サービス内容に応じた「オプションバック」などが加算されます。

一方で、ピンサロでは「時給＋基本バック＋指名バック＋オプションバック－雑費」という形で給料が計算されます。いずれの場合も、「バック」とはお客様が支払った料金のうち、キャストに還元される取り分を意味し、「バック率」がお給料を左右します。

ここでは、各種バックについて詳しく解説します。

風俗における「基本バック」とは、コース料金から一定割合がキャストに支払われる基本的な報酬のことです。「バック率」は50～60％程度で設定されていることが多く、たとえば、60分コースの料金が20,000円でバック率が50％であれば、キャストの取り分は10,000円となります。

基本バックは最も安定した報酬源であり、接客を行えば必ず支給されます。ただし、バック率が著しく低い店舗ではトラブルのリスクもあるため、応募時に必ず確認しましょう。

「指名バック」とは、指名が入った際に支払われる報酬で、指名料の一部または全額がキャストに還元される仕組みです。指名には、初回のネット指名やパネル指名、本指名など複数の種類があり、特に本指名は高単価なバックが設定されていることが多くなっています。

指名料の相場は1,000～4,000円程度で、キャストにはその50％前後が支払われるのが一般的です。指名を増やすことで店舗内での評価や収入が上がるため、プロフィールや写メ日記などでは指名につなげる工夫が必要です。

「オプションバック」とは、お客様が追加料金を支払って選ぶオプションプレイに対して支給される報酬です。オプションには「バイブ」や「言葉責め」など店舗ごとに多様なメニューがあり、その料金の一部がキャストに加算されます。内容によっては1件あたり1,000円以上のバックが発生し、接客中に複数のオプションが付けば、コースバックより高い収入を得ることも可能です。

やりたくないオプションプレイにはNGを設定できますが、対応できるオプションの幅が広いほど、稼げる可能性も高くなります。

風俗業界では、業種ごとにバック率や収入の相場が大きく異なります。希望する働き方や収入目標に応じて、業種ごとの特性や相場を理解しておきましょう。

ここでは代表的な5業種について、それぞれのバックの相場と特徴を解説します。

デリヘルは移動を伴う業種のため、1日の接客件数は限られますが、そのぶん1件あたりのバック額は比較的高めに設定されています。

バック額の相場は、60分で8,000～15,000円、90分で12,000～20,000円程度が目安です。ただし、高級店・大衆店といった店舗ランクのほか、人妻・素人系などのコンセプトによって大きなばらつきがあるので、事前のリサーチが大切です。

ホテヘルはホテル街の近くで待機し、徒歩移動での接客が中心となるため、デリヘルに比べて回転率が高い傾向にあります。バック額の相場は60分で7,000～13,000円、90分で9,000～15,000円程度です。

比較的短時間で高収入を目指したい方や、効率よく稼ぎたい方には向いている業種と言えるでしょう。店舗によっては待機保証制度がある点も魅力です。

箱ヘル、またはファッションヘルスと呼ばれる業種は、店舗に来店したお客様をその場で接客するスタイルで、回転率の高さと安定した勤務が魅力です。

30分コースでのバックは5,000～10,000円、60分では8,000～13,000円程度が相場とされています。バック率は50～60％が一般的で、店のランクによって差があります。ロングコース中心の高級店では、90分のバックが3万円以上になるケースもあり、安定収入を得たい方に適した業種です。

ピンサロは時給制が採用されることが多く、そこに「接客バック」や「指名バック」が加算される仕組みです。バック率は50～70％程度とされ、1人あたりの接客バックが1,000～3,000円、指名バックが1,000～2,000円程度となるのが一般的です。

コース時間が短く回転が速いため、1日に多くの接客が可能で、時給と合わせて効率よく収入を得られる点がメリットです。オプションプレイが少ない業種ではありますが、コスプレなどで追加バックが発生する場合もあります。

ソープランドは、風俗業界の中でも高収入が見込める業種として知られています。一般的な店舗でも、90分のバックが18,000～27,000円程度に達することもあります。さらに高級店では、120分以上のロングコースが基本となり、1件あたり35,000～50,000円程度のバックも期待できます。

ただし、接客内容が多岐にわたるため、体力やスキルも求められる傾向にあります。勤務時間帯が固定されていることも多く、働き方の柔軟性は少なめですが、確実に高収入を得たい方に適した業種です。

風俗で働く際に見落とされがちなのが、「雑費」と呼ばれる経費の存在です。雑費とは、接客に必要な備品や衛生用品、衣装のクリーニング代などを指し、業種や店舗にかかわらず多くの風俗店でキャストの報酬から差し引かれる仕組みになっています。

店舗によっては「厚生費」や「在籍料」などと記載されている場合もあり、内容や金額はお店ごとに異なります。また、定額制の店もあれば、接客回数や勤務時間に応じて変動する店もあるため、雑費の設定をしっかり確認しておきましょう。

近年では「雑費なし」をうたうお店もありますが、実際には雑費を引いた後の金額を提示していたり、代わりにバック率が低めに設定されていたりする場合もあるため、単に「なし」と書かれていても注意が必要です。

総支給額ではなく、実際に手元に残る「手取り額」を把握するには、雑費の内訳や引かれ方を事前に確認することが欠かせません。

風俗業界の報酬は一律ではなく、「バック率」や「雑費の有無」などに大きく左右されます。風俗業界は高収入が期待できる一方で、雑費の設定や給料計算の仕組みをきちんと理解しておかなければ、思ったよりも手取りが少ないと感じるケースもあります。

給与体系の内訳や雑費の内容は、面接前や応募時にしっかり確認しておくことが、納得しながら働くための第一歩です。事前の情報収集とリサーチを通じて、安心して働ける環境を見極めましょう。